
群馬県の温泉関係者が、「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録を目指し、決起集会を開催した。10日、渋川市の伊香保温泉に集まり、2028年の登録に向け、国内候補の選定が予定される今年を「勝負の年」「正念場」として、推進活動をさらに強化することを確認した。
主催は「群馬県から温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録を実現する会」(以下、実現する会)。群馬県温泉協会、群馬県旅館ホテル生活衛生同業組合、群馬県観光物産国際協会、温泉文化世界遺産議員連盟(群馬県議会議員)などを発起人として設立された協議会。
実現する会の岡村興太郎会長(法師温泉長寿館)は、「今年は次のユネスコ無形文化遺産の国内候補が決まるまさに勝負の年。私たち温泉の関係者がより一層一致団結し、この取り組みに興味を持ってくださった皆さまにもお力添えを賜り、温泉文化のユネスコ登録を一日でも早く実現したい」と述べた。
実現する会の参画団体の代表のほか、群馬県選出の清水真人参院議員、群馬県議会の井下泰伸議長、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部の塚島英太部長らが来賓として出席した。
「『温泉文化』ユネスコ無形文化遺産登録を応援する知事の会」の事務局長も務めている山本一太群馬県知事は「登録されれば、未来永劫(えいごう)の希望になり、日本のブランドになる。群馬県にとっても大きな力になる。皆さんの力を貸してください。今が本当に正念場だ」と述べ、関係者に結束と活動の強化を呼び掛けた。
伊香保温泉での決起集会