
福井県観光連盟(山田義彦会長)は10日、ホテル阪神(大阪市)で関西地区の旅行会社に向けた観光商談会を開いた。同県から観光事業者や自治体関係者など50団体約70人が参加。新しいサービスや施設、補助金情報などを説明し、旅行商品の造成や福井の旅行情報の発信への協力を求めた。
商談会の冒頭あいさつした前田健二副会長(あわら市観光協会長、美松社長)は北陸新幹線が敦賀開業1周年を迎えたことに触れ、「開業ラッシュの反動も懸念されたが、東京駅で毎日『敦賀』と呼ばれる効果は大きい」と述べ、蘇洞門(そとも)(小浜市)では観光客数が26%増となるなど、県内各地で好調であることを紹介。
インバウンドの入込客数は全国でも下位にとどまっている状況にも触れ、「大阪・関西万博を契機に、福井と関西の切っても切れないつながりを強めたい。教育旅行やコンベンションなども誘致し、県全体にお客さまを広げられれば」と、誘客への協力を求めた。
商談に先立ち連盟は、同県の最新の観光情報を紹介。3月にオープンした丸岡城観光情報センター「丸岡城マチヨリマーケット」(坂井市)や11年ぶりに掘削を開始した世界唯一の福井県年縞博物館(若狭町)など、最新の情報を紹介。
また国外からの視察研修に県内での視察に要する費用の2分の1以内の額、団体バスについては1台当たり2万5千円、冬期は3万円を助成することなどを説明し、旅行商品の造成を訴えた。
商談を前にあいさつする前田副会長