セレモニーに橋本環奈さん ハウステンボスに世界唯一の「ミッフィー・ワンダースクエア」誕生 


オープニングセレモニー(左から、ハウステンボス髙村社長、ミッフィー、橋本環奈さん、メラニー、ディック・ブルーナ・ジャパン鐵田社長)

新テーマ「ワクワクが、続々!」を体現

 ハウステンボス(長崎県佐世保市、髙村耕太郎社長)は6月21日、世界で唯一となるミッフィーをテーマにした新エリア「ミッフィー・ワンダースクエア(Miffy Wonder Square)」をオープンする。「憧れの異世界。」をブランドメッセージに掲げる同社が、「ワクワクが、続々!」という新たなテーマのもとで放つ体験型アトラクションの第1弾。開業に先立ち、6月19日には報道陣や特別招待ゲストを招いたオープニングセレモニーが開催され、関係者が新エリアの誕生を祝った。

大のミッフィーファン、特別ゲストの橋本環奈さん

 

世界初の“3D”ミッフィーの世界

 新エリア「ミッフィー・ワンダースクエア」は、ミッフィーの絵本に使われる「ブルーナカラー」で彩られた、心ときめく街並みが特徴だ。エリア内には、飛行機やヨットをモチーフにした屋外ライドアトラクション2種のほか、ミッフィーと記念撮影ができるグリーティング施設も設置。2025年秋には、絵本の世界を歩いて巡る屋内アトラクション「ミッフィーのドリームストーリーブック」の追加も予定されており、一日中ミッフィーの世界に浸ることができる。

 

ミッフィーをモチーフにした飲食施設2店舗(大型レストラン、テイクアウト専門カフェ)、物販施設2店舗(ファッションセレクトショップ、グッズショップ)を展開し、ここでしか味わえないグルメや限定グッズが特別な体験を演出する。また、直営のホテルアムステルダムで大人気の「ミッフィールーム」に加え、6月23日からは新アトラクション「アンクルパイロットのフライトアドベンチャー」をテーマにした新ルーム(ミッフィールーム)の予約受付も開始される。

ブルーナ・カラーに統一されたミッフィー・ワンダースクエアの街並み

 

セレモニーに橋本環奈さんら登壇

 19日に行われたオープニングセレモニーには、スペシャルゲストとして俳優の橋本環奈さんが登場。ハウステンボスの髙村耕太郎社長、株式会社ディック・ブルーナ・ジャパンの鐵田昭吾社長、そして主役のミッフィーとメラニーが駆けつけた。

 

 主催者挨拶に立ったハウステンボスの髙村社長は、「ハウステンボスが元々持つオランダの街並みという良さに、新しい楽しさとかわいさを加えた。本来の良さと未来に向けた成長の二つを担うプロジェクトだ」と期待を述べた。また、「このエリアはミッフィーとその仲間たちの休日がテーマ。見る人を優しい気持ちにしてくれるミッフィーの魅力が詰まったこの場所を、一人でも多くの方に体験してほしい」と語った。

 

 続いて、ディック・ブルーナ・ジャパンの鐵田社長は、ミッフィーが2025年に誕生70周年を迎えることに触れ、「1955年6月21日にオランダでミッフィーの原型が出版された。ずっと2D(平面)の世界だったミッフィーが、今回の新エリアで本当の意味での3D(立体)の世界になった。世界でここだけのミッフィーの3Dの世界を楽しんでほしい」と、その意義を強調した。

 

 幼少期から大のミッフィーファンだという橋本環奈さんは、「修学旅行で来た思い出のあるハウステンボスに、オープニングセレモニーというお仕事で来られて本当に嬉しい」と笑顔を見せた。「360度どこを見てもミッフィーの絵本の世界に没入でき、アトラクションにも乗れるのは特別な体験」と、一足先に体験したエリアの魅力を語った。

オープニングセレモニー(左から、ハウステンボス髙村社長、ミッフィー、橋本環奈さん、メラニー、ディック・ブルーナ・ジャパン鐵田社長)

 

高村社長インタビュー、新顧客層獲得へ、国内外に魅力発信

 セレモニー後、囲み取材に応じた髙村社長は、新エリア開発の経緯と今後の戦略について、次のように語った。

 

 新エリアはパーク中心部のアムステルダムエリアの約半分を使用し、新たに200人のスタッフを配置する大規模なもの。「ハウステンボスがもつ本来の魅力を活かしながら、課題であった新たな顧客層を獲得するためには、オランダつながりのミッフィーしかないと考えた」と髙村社長。これまで比較的多かった高年齢層に加え、20代から50代の今後のレジャー中心層を主なターゲットに据える。

 

 価格戦略については、7月に沖縄で開業する「ジャングリア」が導入するような二重価格、ダブルスタンダードは検討していないとしつつ、「6月21日から夏休み期間は、九州在住者限定のお得なパスポートを発行するほか、直営ホテル宿泊者の2日目パスポートを実質無料にするサービスで、来場を促進したい」と述べた。
新エリアのこだわりを問われると、「ブルーナカラー6色のみで絵本の世界観を忠実に表現することに最も注力した」と明かした。

 

 ミッフィーはアジア圏でも絶大な人気を誇ることから、国内だけでなく海外にも広く魅力を発信していく方針だ。沖縄でレジャー施設の開業(ジャングリア)が相次ぐことについては、「マーケティング上の直接の競合とは考えていない。むしろ、共に地域全体のレジャー市場を盛り上げる相乗効果が期待できる」と前向きな姿勢を示した。

 

 ミッフィー生誕70周年という記念すべき年に誕生した新エリアは、ハウステンボスの新たな魅力を発信する拠点として、国内外からの来場者増に大きく貢献することが期待される。

主催者挨拶をするハウステンボス代表取締役社長執行役員CEO髙村耕太郎氏

 

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