
長野県須坂市は、市内の温泉施設「ふれあい健康センター『湯っ蔵んど』」の条件付き無償譲渡に向けたサウンディング(官民対話)型市場調査を行う。事業者の参入意向を把握するとともに、公募条件について参入に興味がある事業者らから意見を募る。
無償譲渡の公募への参加に関心がある法人、または法人のグループを対象に、サウンディングを7月中に行う。市が考える無償譲渡の条件(現在の温泉事業を最低5年間継続、災害時応援協定の締結など)について意見を求める。参加申し込みは7月2日まで。
現地見学会・説明会を6月25日に実施。参加申し込みを6月19日まで受け付けている。
市はサウンディングの結果をもとに、今年度中に詳細な公募条件を決定する。
施設は1997年、市民の健康と福祉の増進、その後は観光振興も狙いに同県最大級の温泉施設として開業。ただ、開業から27年が経過し、施設の老朽化への対応、維持管理費用の増大などが課題となっていた。
そのため市は27年4月以降の完全民営化を目指し、条件付きで土地、建物を無償譲渡する方針を決めた。