
静岡県三島市と、ロケツーリズムを生かした事業に取り組む地域活性プランニング(藤崎慎一社長)は5月30日、包括連携協定を結んだ。合わせて、映画やドラマのロケ誘致に向けた官民一体の受け入れ組織「静岡みしまロケーションサービス協議会」を設立した。
地域活性プランニングによると、自治体との包括連携協定は千葉県旭市に次いで2件目、静岡県では初めてとなる。同日、市役所で豊岡武士市長と藤崎社長が協定締結式に臨んだ。
連携事項は、(1)シティプロモーション(2)官民一体のまちづくり(3)観光振興(4)市民のシビックプライド醸成―など。
同協議会は市や教育委員会、観光協会、商工会議所をはじめ、警察や消防、高校、鉄道など約20団体で組織。「オール三島」でロケ撮影を希望する団体からの問い合わせや撮影サポートをワンストップで受け付ける体制を構築した。
会長に市観光協会の西原宏夫会長、副会長は三島商工会議所の石渡浩二会頭が就いた。藤崎社長はアドバイザーとして、ロケ誘致だけでなく、版権処理を活用した情報発信のノウハウについても助言する。
西原会長は「ロケツーリズムを通して、市がより一層活力あるまち、元気なまちになるようにしたい」、藤崎社長は「協議会設立は撮影隊にとってこんなにありがたいことはない。ロケを誘致して終わりではない。その後どう生かすかが大切。子供たちにまちを好きだと言ってもらうこと、観光客が来てモノが売れ、飲食店やホテルにもうかってほしい」と、それぞれコメントした。
協議会の設立総会に出席した関係者