
通常総会の様子
東北観光推進機構(会長・松木茂JR東日本東北総合サービス社長)は、2025年度の事業方針に、訪日インバウンドの誘客拡大に向け、欧米豪市場へのアプローチを強化することを掲げた。東北エリアは、国・地域別の構成比では台湾のシェアが目立って大きいが、ヨーロッパ向けのプロモーションの強化に乗り出す。また、9月に東北で開催されるアドベンチャートラベル(AT)のイベントを契機に、欧米豪からの高付加価値旅行者も誘客する。
「アドベンチャー・ウイーク」も弾み
欧米豪へのアプローチ強化については、同機構の25年度事業計画に盛り込まれ、5日、仙台市のホテルメトロポリタン仙台で開かれた通常総会で発表された。
24年の外国人延べ宿泊者数は、同機構の対象エリアである東北7県(新潟県含む)で252万5千人泊(※)、コロナ前の19年比で22.5%増と好調に推移した。ただ、構成比は台湾が44.7%と最多で、中国、香港、韓国を含めた東アジア4市場で67.6%を占める。欧米豪の割合が小さく、特に欧州が少ない。
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