西海理事長
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会（全旅連）は井上善博会長体制2期目となる令和7、8年度、八つの部会で業界の地位向上、課題解決に向けた取り組みを行う（正式には6月16日の通常総会で決定）。ここでは各部会の担当常務理事に加え、宿泊4団体で組織する「宿泊業技能試験センター」の理事長を務める西海正博・全旅連会長代行らにそれぞれの活動方針を伺った。
受験者拡大へ 海外でフェア
インバウンドを中心に旅行需要の回復が進む一方、観光宿泊産業の成長を阻み得る人材不足問題に強い懸念を抱いております。
業界の持続的発展には、安定的かつ継続的な人材確保が必要不可欠であります。この課題に対応すべく、今年度は新たにタイを試験実施国に追加し、対象地域の拡大に取り組みます。
加えて、海外でのジョブフェア・マッチングイベントの開催を通じて、特定技能試験の受験者拡大や制度の周知、企業とのマッチングに一層力を入れ、特定技能在留者数の増加を図ってまいります。
また、技能実習から育成就労への制度移行を見据え、持続可能な試験運営体制の構築に取り組むとともに、育成就労から特定技能へとつながる連続的かつ長期的なキャリアパスの形成に向けて、その制度設計にも主体的に関わってまいります。
これからも「業界の未来を支える基盤づくり」という責任ある取り組みをしっかりと推進してまいります。今後とも変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
西海理事長
