
松田秀和社長
外国人材の活用に強み 登録人材は1万人以上
アジア語圏を中心とした「高度外国人財紹介サービス」などを展開しているゴーウェルの代表取締役社長の松田秀和氏に同社が手掛けるサービスの特徴などを聞いた。
――さまざまな事業を展開している。
「四つの事業を展開しており、今一番力を入れているのが『グローバル人財紹介事業』だ。国内に住居があり日本語が流ちょうな高度外国人材1万1千人が登録しており、そのすべてと面談済みだ。次が東南アジア語の翻訳、通訳を行う言語ソリューション事業。当社は創業から15年が経過したが今まで1万社以上に利用いただいた。その数は日本一と自負している。そして、就職相談スペースのGOWELL TOWN銀座と、日本人を対象としたアジア語のスクール運営となっている」
――人材の特徴を。
「GOWELL TOWN銀座には、日本の企業に就職を希望する外国人が毎日30~40人集まる。日本に住んでいて、かつ、日本語が堪能なので、観光業への就職を希望する人が多い。その比率は約50%。宿泊施設はもちろん、最近は旅行会社やマーケティング会社、自治体、観光協会、DMOを希望する人が増えている」
――あらゆる業種で人手不足が叫ばれている。
「以前は、日本人採用はそれほど難しくなかったが、少子高齢化の影響で業界を問わず人材の獲得競争が激しくなっている。また、大学の新卒が減ってくると、一括採用という昔のモデルが通用しなくなる。新卒採用担当は皆そのことに気づいていて当社に相談に来るケースが顕著だ。日本人の採用が難しいのであればグローバル人材を新卒の中に入れていくのか。この決断を迫られている。これから外国人材の取り合いの時代が来ると見ている」
――外国人材を採用すれば、人手不足解消以外にもメリットはあるか。
「日本での宿泊施設や食事場所を選ぶ手段は、やはりSNSではないか。多言語に対応できる外国人材は、SNSを通じて海外に情報を発信して旅マエの予約を受け付けて、宿泊中の旅ナカのホスピタリティを担当し、リピートにつなげるための旅アトのフォローまで一気通貫で行える利点がある」
――ほかの会社と異なるゴーウェルの強みとは。
「就職相談スペースを持っているので、就職を希望する人と対面で面談できる点だ。当社のキャリアアドバイザーが相談に乗り、その人の性格などを把握する。グローバル人材は、生きてきた環境が国によって、また、地域によってまったく異なり貧富の差も当然ある。対面でないと分からないことがあまりにも多い。次に東南アジアの人材が他社に比べ圧倒的に多い点。高度人材は中国、韓国が代表例だが、当社のように東南アジアの高度人材を多数そろえている会社はほかにはない。当然、外国人材のことがよく分かっているので、企業の採用計画の段階から入ることも多く、いわゆる経営コンサルタントの役割を担っている」
――観光業界へのメッセージを。
「宿泊業で人が足りないという話をよく聞くが、宿泊業で働きたい日本語がペラペラなグローバ
ル人材はたくさんいる。母国語はもちろん、日本語が話せて、さらに、英語ができるグローバル人材の活用を、当社を通じて進めていただきたい」
問い合わせ先はTEL03(6272)9651。
松田秀和社長
キャリアアドバイザーが一人一人の話に耳を傾ける
会社ロゴ