
JALグループはこのほど、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブ企業、ヘラルボニー(盛岡市)と共同で旅のハンドブック「Beyond Guide」を制作、1日から提供開始した。
飛行機の利用に不安を抱く人々の声をもとに、搭乗までの各ステップでの事前情報や困りごとへの対応をQ&A形式で分かりやすくまとめた。
ヘラルボニーが2023年に実施した調査では、知的障害や発達障害のある家族の約3~4割が「飛行機を含む公共交通機関の利用に不安を感じている」と回答。「長時間の待機が不安」「空港や機内でパニックになる」といった声も多く、旅行を諦めるケースも少なくないという。
両社はそうした不安に寄り添い、「自分にも旅ができるかもしれない」という一歩を後押ししたいとの思いをハンドブックに込めた。障害のある人とその家族が安心して空の旅を楽しめるよう、利用者目線でのサポートを目指す。
ハンドブックはJAL公式サイトからデジタル版がダウンロード可能で、今後はパンフレットなど紙媒体での配布も予定している。