
定例会見の様子
東北六県物産観光あっ旋機関連絡協議会は5月27日、東京の都道府県会館で今年度第1回の定例会見を開いた=写真。東北6県の最新の観光情報を紹介。福島県は4~6月のプレDC(デスティネーションキャンペーン)、来年同時期のDC本番に行う二つの特別企画を紹介した。
福島県金山町と三島町の町境を流れる只見川を渡る手こぎ船「霧幻峡の渡し」が6月から10月上旬まで、特別に夜間運航される。
船上で地元の食材や伝統料理を使った「お祝い膳」や、G7広島サミットで採用された「奥会津金山天然炭酸の水」を提供。
同県会津若松市では、霧幻峡の渡しで使われる船を使い鶴ヶ城の堀をクルージングする特別企画を行う。「普段見ることのできない鶴ヶ城の濠(ごう)からの視点で、壮大な石垣を見上げることができる」。4月12日から9月28日の土、日、祝日に実施。
ほかの県の主な発表は次の通り。
【青森県】
りんごの廃棄物を原料にした合成皮革「RINGO―TEX」が地元企業により作られ、バッグや飛行機のヘッドレストに使われている。廃棄物の削減などさまざまな社会課題の解決に貢献している。
【岩手県】
盛岡市、滝沢市の初夏の風物詩「チャグチャグ馬コ」が6月14日に開催。滝沢市の鬼越蒼前神社から盛岡市の盛岡八幡宮までの約14キロを、華やかな装束をまとった農用馬が行進する。
【秋田県】
十和田湖の西湖畔で新たな水上アクティビティ「HOBIE(ホビー)」が開始。特殊な足こぎ装置を搭載した1人乗りから4人乗りの船で、「体力や年齢に関係なく誰でも操縦できる」。4~11月の月、火曜日を除く日に営業。
【山形県】
県にフルーツの苗木が導入されて150年を迎えたのを機に、県産フルーツの消費拡大と観光誘客を図ろうと、5~11月にキャンペーンを実施。6月2日から8月31日は特別感のあるスイーツを1500円で提供する県内のスイーツめぐり企画を行う。
【宮城県】
「日本三大船祭り」の一つ、塩竃市の「みなと祭」が7月21日の「海の日」に開催。最大の見どころはみこしの海上渡御。2基のみこしを乗せた御座船が100隻の供奉船を従えて湾内を巡幸する。「華麗な船団の様子はさながら平安絵巻の様相」。
定例会見の様子