開港85周年迎えた仙台空港 ソウル線が週5便運行


前田基社長

2025年、開港85年を迎えた仙台空港(宮城県名取市、岩沼市)は、空港ターミナルビルが名取市に立地し、滑走路は岩沼市にまたがる東北地方唯一の国管理空港だ。
宮城県中南部の海岸にほど近い、仙台市から南東およそ20キロの場所に位置。仙台駅と仙台空港間が空港連絡鉄道・仙台空港アクセス線で結ばれ、仙台の中心地から乗り換えなしでスムーズに移動できることから、利用者から好評を博している。


仙台国際空港

16年7月には、日本で初めて国管理空港として、民間との一体的運営が実施された。航空ネットワークの拡大や空港機能の拡充、快適なサービスの提供に東北の空の玄関口として引き続き努めている。

今年4月10日に発表された24年度の国内線・国際線合わせた旅客数はおよそ377万人。「これはコロナ禍以前の19年度の372万人を上回り、5年ぶりに過去最多を記録。前年度の24年度からは6.4%、約23万人増加した」と同社。

国内線は約325万人で、前年度から2.6%増え、19年度の約333万人の次に多い旅客数となった。

国際線は、昨年12月以降、香港便が週9便運航するなど合計で週35便運航。アジア圏からのインバウンド需要が拡大するなど旅客数は前年度比38.8%増の約51万人と大きく伸び、過去最多だった00年度の約47万人を更新した。

88年、運輸省(現国土交通省)は、日本人海外旅行者1千万人を目標とした「テンミリオン計画」を立て、航空会社は日本各地の地方空港から立て続けに国際チャーター便を運航。東北地方からは仙台空港がソウルとの連続プログラムチャーターを行い、全便ほぼ満席と、大成功を収めた。

それに続き90年4月はアシアナ航空の仙台―ソウル便が就航した。仙台空港として初の定期国際線で、以来、東北のゲートウェイとして、同空港はさらに重要な役割を果たすこととなる。ソウル線は現在、週5便(月・火・水・金・日)が運航している。


仙台に就航するアシアナ航空の機材

仙台―ソウル定期路線就航35周年並びに、日韓国交正常化60周年にあたり、仙台国際空港株式会社の前田基代表取締役社長からコメントを寄せていただいた。

日韓国交正常化60周年を心よりお祝い申し上げますとともに、両国間の相互交流が今後さらに一層発展することをご祈念申し上げます。

本年はまた、アシアナ航空による仙台―ソウル線が開設されてから35周年となる記念の年にあたります。仙台―ソウル線は仙台空港にとりまして初の国際路線であり、就航以来、両国の交流を育む架け橋として長い歴史を刻んでこられましたことに、心より敬意とお祝いを申し上げます。

仙台空港は国管理空港の民営化第1号として2016年7月に運営を開始し、おかげさまを持ちまして現在9年目を迎えております。今後も日韓両国の交流促進に貢献するため、安全・保安を第一に、より便利で快適な東北の空の玄関口を目指して努力してまいりますので、引き続きのご指導、ご鞭撻(べんたつ)をお願い申し上げます。

結びに、日韓両国の交流の一層の深まりと、皆さまのご発展、ご健勝を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。


前田基社長

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