
JTBは6月11日、2024年度のサービス最優秀旅館・ホテルを発表した。全国のJTB協定旅館ホテル連盟加盟の約3,600施設の中から、厳正な選考の結果、4施設が選ばれた。
宿泊アンケート評価で高得点を記録した旅館・ホテルへの表彰は1979年から続く伝統。今年は大規模施設(旅館)部門で大谷山荘(山口県長門湯本温泉)、大規模施設(ホテル)部門でハレクラニ沖縄(沖縄県恩納村)、中規模施設部門でぬくもりの宿 ふる川(北海道定山渓)、小規模施設部門で強羅花扇 円かの杜(神奈川県強羅)が最優秀施設に選出された。
顧客評価と販売実績で選ばれる優秀施設
選考基準は、JTB協定旅館ホテル連盟会員であることを前提に、宿泊客からのWebアンケート回答数が施設規模別基準以上であること、2024年度のアンケート総合評価点が施設規模別基準以上であること、2024年の宿泊券販売額が規模別基準以上であることなどが挙げられる。また、過去3年間の受賞施設は選考対象から除外されている。
これらの基準を満たした優秀施設も全国から選出された。北海道からは大規模施設(旅館)部門でKIKI知床ナチュラルリゾート(ウトロ)、大規模施設(ホテル)部門でラビスタ函館ベイ(函館)、中規模施設部門でニセコ昆布温泉鶴雅別荘 杢の抄(ニセコ昆布温泉)、小規模施設部門で花れぶん(礼文香深)が選ばれた。
東北地方からは大規模施設(旅館)部門でほほえみの宿 滝の湯(天童温泉)、大規模施設(ホテル)部門でホテルグランバッハ仙台(仙台)、中規模施設部門で四季彩一力(磐梯熱海温泉)、小規模施設部門で深山荘 高見屋(蔵王温泉)が選出された。
関東地方では、大規模施設(旅館)部門で箱根小涌園 天悠(箱根小涌谷)、大規模施設(ホテル)部門でセルリアンタワー東急ホテル(新宿・渋谷)、中規模施設部門で鬼怒川金谷ホテル(鬼怒川温泉)、小規模施設部門でお宿 玉樹(伊香保温泉)が受賞した。
中部地方からは大規模施設(旅館)部門で十八楼(岐阜・長良川)、大規模施設(ホテル)部門でTHE HOTEL SANRAKU KANAZAWA(金沢)、中規模施設部門でNEMU RESORT HOTEL NEMU(賢島)、小規模施設部門で料理旅館なごや花亭美よし(名古屋)が選ばれた。
西日本地方からは大規模施設(旅館)部門で京湯元 ハトヤ瑞鳳閣(京都駅前)、大規模施設(ホテル)部門でリーベルホテル大阪(ユニバーサルシティ・桜島)、中規模施設部門でホテル宮島別荘(宮島)、小規模施設部門で道後御湯(道後)が選出された。
九州地方からは大規模施設(旅館)部門でホテル白菊(別府温泉)、大規模施設(ホテル)部門でSHIROYAMA HOTEL kagoshima(鹿児島)、中規模施設部門でいぶすき秀水園(指宿)、小規模施設部門で旅館神仙(高千穂)が選ばれた。
沖縄地方からは大規模施設(ホテル)部門でザ・ブセナテラス(名護)、中規模施設部門ではいむるぶし(小浜島)が選出された。大規模施設(旅館)部門と小規模施設部門では該当施設なし。
JTBによると、この表彰制度は各施設の営業面での発展とサービスの向上を促すとともに、宿泊業全体における質の向上を図ることを目的としている。1979年の制度開始以来、顧客からの評価を重視した選考が続けられてきた。
JTB協定旅館ホテル連盟は1956年に創設され、JTBとのコミュニケーション強化による宿泊増売と会員経営基盤強化をテーマに活動している。同連盟はJTBグループと協力した各種キャンペーンや誘致宣伝活動、地域活性化に取り組むほか、一般社団法人旅館経営人財育成アカデミーや日本の宿おもてなし検定による人財育成事業、各種委員会の調査研究や研修活動を通じ、加盟会員旅館・ホテルの宿泊増売に向けて活発な活動を行っている。
今回の表彰結果は、JTBのホームページ「JTBが選ぶサービス最優秀旅館・ホテル」(https://www.jtb.co.jp/kokunai/theme/ssrh/)でも公開されている。旅行先での宿泊施設選びの参考として、高い評価を得た施設の情報を確認することができる。