
さしかえ日銀、金融システムレポートデータ
金融庁は、大手行による米国ファンド向け融資のリスク管理態勢を懸念している。米トランプ政権による相互関税の影響で世界経済に不透明感が漂うなか、ファンド市場全体に悪影響が生じるリスクを注視する。各行はファンドの運用実態の把握とリスク分析の高度化が急務となっている。
日本銀行によると、3メガの米国ファンド向け融資額は2024年9月末時点で23年3月末比16%増の989億ドル(約14兆円)に上る。ファンドが保有する投資資産を担保にする「純資産価値(NAV)ファイナンス」は、同2.6倍の86億ドル(約1.2兆円)と急増中。メガの担当者は「企業向け貸出と比べ海外ファンド向け融資の収益性は高い」と語る。【記事提供:ニッキン】
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