旅館協会九州支部連合会が総会開く 持続的な観光振興を議論


小林会長

 日本旅館協会九州支部連合会(小林秀顕会長=長崎県・稲佐山観光ホテル、209会員)は5月29日、福岡市内のホテルで2025年度通常総会を開催した。総会には、九州運輸局の原田修吾局長、進藤昭洋観光部長、九州観光機構の濱崎隆副部長、協会本部の桑野和泉会長らが来賓として出席。持続的な観光振興に向けた方策について議論を交わした。

 冒頭、あいさつに立った小林会長は、「われわれの業界は、原価高騰、深刻化する地域格差、そして金融問題など、かつてない変化の大きな時代に突入した」と現状への強い危機感を表明。「これらの課題に真摯(しんし)に向き合い、九州の旅館が一丸となって乗り越えていかなければならない」と会員に結束を呼び掛けた=写真。

 続いて来賓あいさつに立った九州運輸局の原田局長は、インバウンド観光について言及。「インバウンド消費額は過去最高の8兆円に達し、九州においても前年比18%増と好調。特に福岡空港と熊本空港がけん引役となっている」と成果を強調する一方で、「九州全体の周遊の流れを作ることが今後の課題」と指摘。「欧米豪からの直行便誘致には、アウトバウンドのテコ入れが不可欠」との見解を示した。さらに、「国は観光立国を明確な政策として掲げている。観光は筋トレと同じ。こつこつと鍛えれば必ず成長するが、怠れば衰える」と述べ、継続的な努力の重要性を訴えた。

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