
シンポジウムには460人が参加
北但大震災復興100年記念プロジェクト実行委員会(委員長=西村総一郎・西村屋社長)は23日、城崎国際アートセンター(兵庫県豊岡市)で、「北但大震災復興100年 城崎温泉まちづくりシンポジウム」を開いた。町内外から460人が参加。「次の100年」に向け「交通」「教育」「医療と福祉」をテーマに構想を発表。さらに県や市の首長を交えたディスカッションを行った。
北但大震災は、1925年5月23日に城崎温泉周辺を震源に起こった、マグニチュード6・8の地震。地震による火災などにより、城崎温泉の9割が倒壊、焼失し、人口の8%以上に当たる272人が死亡した。だが、震災5日後にテントを使っての学校の再開にこぎつけるなど、(1)外湯第一主義(2)教育環境の早期回復(3)住民参加(4)景観と防災・防災の整合―を柱に町を復興。この時の復興計画やまちを一つの旅館と考える、町全体で栄える精神により、国内外で知られる温泉地となっている。
発災から100年に向け、23年に城崎温泉の若手が主体となり同実行委員会を立ち上げ。「交通・都市計画部会」「安心して住めるまち創造部会」「教育部会」「広報・マーケティング・万博・空飛ぶクルマ部会」をつくり、有識者の助言の下、住民が参加しての勉強会や意見交換などを実施。人口減少をはじめとする地域課題の解決と持続可能な地域づくりなどを視野に、次の100年に向けたビジョンの発信を目指して取り組んできた。
シンポジウムでは、各部会の代表者とアドバイザーが登壇して、それぞれのテーマについてのビジョンを発表するとともに、ビジョンの経緯やポイントを説明した。
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