
理事長就任の抱負を述べる金子氏
滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合(約200組合員)は20日、大津市の琵琶湖グランドホテルで2025年度通常総会を開き、任期満了に伴う役員改選で金子博美氏(琵琶湖グランドホテル)を理事長に選出した。全旅連関係では初の女性理事長となる。前川為夫理事長(白浜荘)は相談役に就いた。
当日は約50人が出席。前川氏は24年度事業報告の中で、国スポ(国民スポーツ大会)・障スポ(全国障害者スポーツ大会)の負け帰りキャンセル問題、いわゆる参加した選手・監督が試合に敗れて宿泊を取り消す際のキャンセル料について、「(陳情により)キャンセル料を受け取れることになり、滋賀県モデルとして新たな制度が確立されたことは、宿泊業にとって大きな一歩となった」と強調した。
ちなみに、国スポは9月28日~10月8日、障スポは10月25~27日に開催される。
役員改選で理事長に就任した金子氏は「皆さんと一緒に協力し合って、県の旅館・ホテルが多くの方に選ばれ、喜ばれるようにしたい」と抱負を述べた。
25年度事業では、9月ごろに「消費者サービス向上・需要開拓拡大セミナー」、来年2月に「後継者育成セミナー」の開催や、関西・大阪万博視察勉強会などを行う。
また、この日は県の担当者による「障害者差別のない共生社会の実現に向けて」「高齢者や障がい者の配慮憂慮義務 バリアフリーについて~ユニバーサルデザインの取り組み~」の特別講演が行われた。
金子 博美氏(かねこ・ひろみ)美術系大学を卒業後、プロの画家として活躍。1996年琵琶湖グランドホテル入社。副社長などを経て2015年4月社長就任。びわ湖大津観光協会副会長。同旅組では理事を経て、15年から副理事長。
なお、役員改選に伴う25、26年度の役員は次の通り(敬称略)。
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