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東京・奥多摩の地域資源を活用した新しい宿泊体験「沿線まるごとホテル」の中核施設「Satologue(さとローグ)」の宿泊棟が25日、オープンした=写真は客室。宿泊を通じて地域の人々との交流や里山の暮らしに触れることで、訪れる人に奥多摩を“ふるさと”として感じてもらう体験を提供する。
沿線まるごとホテルはJR東日本とさとゆめによる共同出資会社、沿線まるごと(東京都西多摩郡奥多摩町)が手掛けるプロジェクト。JR青梅線沿線の駅舎や鉄道施設をフロント、古民家を客室に改修し、地域住民がスタッフとして接客・運営を行うことで沿線全体を「まるごと」楽しめるユニークなホテルを提供する。昨年5月、先行してレストランとサウナをオープンした。
新たに開業した宿泊棟は、奥多摩の自然に溶け込んだあたたかみのある客室で、宿泊客が安心して帰れる空間づくりを目指した。天井は、白い繭をイメージしたアーチ状に。バスルームでは川のせせらぎや対岸の木々を楽しみながらゆったりと入浴できる。
設計したのは建築家・堀部安嗣氏。「すでにそこに存在している宝物のような価値あるものに気付き、それに囲まれているということを感じてほしい」との思いを込め、奥多摩の自然と調和した空間を実現した。
開業を記念して、お得な料金で宿泊できる「開業記念特別プラン」を発売中。8月31日まで、1人4万9500円(税込み、サウナ・1泊2食付き)で提供している。
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