日台観光交流、新たな局面へ 過去最高の相互訪問者数を達成


日台観光交流、新たな局面へ 過去最高の相互訪問者数を達成

 日台観光推進協議会は5月30日、鳥取県で「2025日台観光サミットin 鳥取」を開催した。台湾側のパートナーである台日観光推進協議会との共催により、持続可能な観光と双方向交流の発展に向けた「鳥取宣言」を発表。次回は2026年に台湾の苗栗県での開催が決定した。

700万人超の交流人口、さらなる高みへ

 2024年の訪日台湾旅行者数は604万人と過去最高を記録。日台間の相互訪問者数は700万人を超え、前回の高雄宣言で設定した目標を達成した。この勢いを継続させるため、今回のサミットでは「日台観光新章:交流の深化に向けて」をテーマに、新たな取り組みについて議論が交わされた。

 サミットには日本側から菰田正信日台観光推進協議会会長、田端浩観光庁参与、平井伸治鳥取県知事らが出席。台湾側からは簡余晏台日観光推進協議会会長、葉菊蘭台湾観光協会名誉会長、李逸洋台北駐日経済文化代表処代表らが参加した。日台合わせて約200名の観光関係者が一堂に会する盛大な会合となった。

地方誘客とサステナブルツーリズムを推進

 「鳥取宣言」では、地方独自の伝統・文化体験を通じた地方誘客の促進や、環境保全と経済発展を両立させたサステナブルツーリズムの推進など、4つの柱を軸とした合意が形成された。

 具体的には、地方独自の文化、自然、食を旅行商品に取り込み、その魅力に触れることで地方誘客を促進する方針だ。また修学旅行を含めた若者の相互交流においては、スポーツや文化交流にサブカルチャーも加えたソフトコンテンツの活用を推進する。

 日台観光推進協議会の菰田正信会長は「持続可能を重要な指標とし、観光分野において未来志向で新時代にふさわしい交流を継続的に推進するため、知恵と力を結集する」と述べた。

 サミット後には鳥取県主催の歓迎晩餐会も開催された。地元食材を活かした料理を囲みながら、日台の観光関係者の交流がさらに深まる場となった。

 2026年に台湾・苗栗県で開催される次回サミットでは、今回の合意事項の進捗状況を確認するとともに、さらなる交流拡大に向けた議論が行われる予定だ。日台双方の観光産業界は、深い友情と豊富な提携経験をもとに、観光交流の更なる高みを目指し、共存共栄の創出に取り組んでいくとしている。

 
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