
震災支援への感謝と東北の魅力を世界に発信
東北観光推進機構は5月30日、2025年大阪・関西万博で「東北四季の彩り&東北絆まつり」を開催すると発表した。東北6県と連携し、震災支援への感謝を伝えるとともに、東北の魅力を世界に向けて発信する。会期は2025年6月13日から15日までの3日間。会場は万博会場内のEXPOアリーナ「Matsuri」だ。
イベントは東北の「自然」「文化」「グルメ」「技術」「人」の魅力を体感できるプロモーション企画。「東北ワンダートリップゾーン」では、特設シアターで東北の四季折々の表情を映像で楽しめる。また、景勝地や温泉などの観光情報パネルも展示する。
「伝統と革新ゾーン」では、津軽塗や大館曲げわっぱなどの伝統工芸実演とワークショップを実施。東北の先端技術や研究プロジェクトの展示も行い、伝統と革新の技を紹介する。ステージでは、さんさ踊りや花笠踊りなど東北を代表する伝統芸能を披露。東北の精神と文化的魅力をライブで発信する。
イベントのハイライトは「東北絆まつりパレード」。14日と15日に1日2回、計4回実施する。青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり、仙台七夕まつり、福島わらじまつりの6つの祭りが集結。総勢約550名が演舞を披露する。各回のパレード前には市長や実行委員長による出発式も予定している。
来場者は観光PRブースや飲食店出展ブースで、東北の名産品や郷土料理を味わえる。物販も含め、五感で楽しむ地域体験を提供する。イベント入場は無料だが、万博入場には別途チケットが必要だ。
このイベントに先立ち、6月9日から15日まで、JR大阪駅の主要箇所でデジタルサイネージを展開。国内外の観光客に向けて東北の魅力をダイナミックに訴求する。
各祭りの紹介(2024年開催時):
・青森ねぶた祭(青森市):
七夕祭りの灯籠流しが原型ともいわれる青森ねぶた祭。
22台の大型ねぶたが出陣し、囃子と跳人(ハネト)が混然一体となり、短い夏にその魂を爆発させます。
・秋田竿燈まつり(秋田市):
真夏の病魔や邪気を払う、ねぶり流し行事として長い歴史を持つ秋田竿燈まつり。
重さ50キロ、高さ12メートルの 巨大な竿燈を自由に操る妙技は必見です。
・盛岡さんさ踊り(盛岡市):
岩手県名の由来ともなった三ツ石神社の鬼退治伝説から始まったとされる盛岡さんさ踊り。
世界記録を持つ「世界一の太鼓大パレード」や飛び入り参加できる輪踊りも楽しめます。
・山形花笠まつり(山形市):
「ヤッショ、マカショ!」の威勢のいい掛け声と花笠太鼓の勇壮な音色に合わせてあでやかな衣装の踊り手たちが、華麗な群舞を繰り広げます。
紅花をあしらった笠の波がうねる様子が美しい祭りです。
・仙台七夕まつり(仙台市):
藩祖伊達政宗公の時代から続く日本一の和紙の祭典「仙台七夕まつり」。
和紙で作られた絢爛豪華な笹飾りが青竹に飾られ、街全体を美しく彩ります。
・福島わらじまつり(福島市):
古来より健脚を願い、地元羽黒神社に大わらじを奉納する「暁まいり」にちなんで開催されている祭り。
日本一と称される長さ12メートル、重さ2トンの大わらじパレードは必見。
■本祭りの日程について
青森ねぶた祭 :2025年8月2日(土)〜8月7日(木)
秋田竿燈まつり :2025年8月3日(日)〜8月6日(水)
盛岡さんさ踊り :2025年8月1日(金)〜8月4日(月)
山形花笠まつり :2025年8月5日(火)〜8月7日(木)
仙台七夕まつり :2025年8月6日(水)〜8月8日(金)
福島わらじまつり:2025年8月1日(金)〜8月3日(日)
※最終日(8月3日)は「大わらじ奉納」実施予定