
日本の宿 古窯(山形県・かみのやま温泉)は10日から、農業の人手不足に対応する新たな宿泊プラン「猫の手マッチング旅プラン」を販売開始した。農作業を手伝いながらお得に宿泊できるもので、「山形らしい体験をしたい旅行者」と「人手を求める農園」をつなぎ、観光と地域貢献を両立する新しい旅の形を提案する。
山形県は果物の一大産地として知られる一方、農業従事者の高齢化や後継者不足が進み、収穫期の短いサクランボは人手不足が顕著となっている。こうした現状を受け、地域支援につなげようと同プランを企画した。
宿泊者は、観光果樹園として人気の「高橋フルーツランド」(山形県上山市)でサクランボの収穫や箱詰め作業を体験。作業後には、農園のフルーツを使った特製パフェを味わえる。
対象期間は7月6日までで、1日5組限定(水曜日除く)。サクランボの収穫状況によって早期終了となる場合がある。
今後はブドウやラ・フランスなど、他の果物の収穫時期にも同様のプランを展開していく方針で、「猫の手マッチング旅プランを通じて、より多くの方に山形の農業や地域の魅力を知っていただき、交流人口の増加と地域経済の活性化に貢献していく」と同社。