
東急ホテルズ&リゾーツが東京・新宿で展開するラグジュアリーホテル「BELLUSTAR TOKYO’ A Pan Pacific Hotel(ベルスター東京)」と、ライフスタイルホテル「HOTEL GROOVE SHINJUKU’A PARKROYAL Hotel(ホテルグルーブ新宿)」(西川克志総支配人)は19日、開業2周年を迎えた。これを記念してベルスター東京では同日から、ホテルが入る東急歌舞伎町タワー45階にある鉄板「天祐」で「石垣島美食フェア」を開始した。期間は7月31日まで。
富士山までを望むことができる地上200メートルからのパノラマを背景に、シェフの木村のぶ子氏=写真=がほれ込んだ沖縄県石垣島の「石垣島きたうち牧場プレミアムビーフ」をメインに、同島から届く美食の数々を提供する。
石垣島きたうち牧場プレミアムビーフは、石垣島の大自然の中で、おいしさの遺伝子をもつ血統の雌牛だけを40カ月齢以上まで長期肥育。月間4頭しか生産されない希少な黒毛和牛となっている。
長い飼育期間により、脂の融点が低くなり、うまみ成分のアミノ酸が増大し、すっきりとろけるような脂の滑らかさ、赤身肉の深い味わいと芳醇(ほうじゅん)な香りが特徴という。この特別な和牛の魅力を最も感じられるロースを絶妙な火入れにより、脂のうまみや赤味の味わい深さを最大限引き出した。
このビーフと併せる料理は、南国の恵みを受けた多彩な食材。自家製のジーマーミ豆腐や、島らっきょう、オマールエビに加え、料理によって使い分ける石垣島産をはじめとする6種の塩と、和歌山県の「湯浅醤油(しょうゆ)」のたる仕込みしょうゆなど、こだわりの調味料で素材の味を最大限に引き出している。
白米に変えて選べる八重山そば、石垣島産のパイナップルやマンゴーを使ったデザートなど、最後まで日本の最南端の食材尽くしのコースを用意した。ワインペアリングコースでは、シャンパンから始まる4種類のワインに加え、琉球グラスで提供する沖縄産のジュースや、泡盛から選択できる。「鮮やかな手さばきで仕上げられていく素材の香りや音、料理人との対話までも楽しめる南国の美食の饗宴(ごうえん)で特別な夜を過ごしてほしい」と同ホテル。
シェフの木村氏は、名古屋市生まれ。大学卒業後、他業界で社会人経験や海外経験を積み、帰国後料理の道へ進む。2006年に名古屋東急ホテルに入社。宴会調理を経験し、対面で顧客に生産者の思いを届けられる鉄板焼に魅せられ、レストラン「ロワール」で鉄板焼の道へ。19年にはセルリアンタワー東急ホテル鉄板焼「桜―SAKURA―」の立ち上げにも携わった。
木村氏は、「石垣島の新鮮な食材と、お腹にやさしいおいしいお肉を使った鉄板焼で、南国を感じていただきたい」と話している。
月間4頭しか生産されない希少な黒毛和牛「石垣島きたうち牧場プレミアムビーフ」
4種類のワインが楽しめるペアリングコースも用意
シェフの木村氏