
観光業界が直面するさまざまな課題解決へ
人手不足や増え続けるインバウンドへの対応など、観光業界が直面する課題の解決に、デジタル技術を生かしたさまざまな商品・サービスが提供されている。ここでは「観光DX」を実践するための各種システムを紹介する。
シーナッツの予約・販売管理システム「TL―リンカーン」は、旅行会社とOTAからの通知を一元管理し、残室・料金調整が一括でできるもの。導入施設数は約6千で、対応販売先は旅行会社、OTAを合わせて157社となっている。
今、シーナッツが力を入れているのがサポートページから誰でも聴講できるオンラインセミナーと、オンデマンド配信だ。この22日には、イオングループの旅行会社、イオンコンパスを講師に招いたオンラインセミナーを開催する。テーマは「利益最大化の新戦略~イオンコンパストラベルモール×TL―リンカーンで広がる宿泊施設の可能性~」。
オンラインセミナーの案内
同社は、旅行予約サイト「イオンコンパストラベルモール」を運営する。国内の宿泊プランなどを多数取りそろえているほか、同サイトで予約をすれば、イオングループ共通ポイントがたまる・使える特典が特徴という。
今年度は、オンラインセミナーに加え、各地域でリアルセミナーも開催する。TL―リンカーンの操作方法などをレクチャーする勉強会で、3月には沖縄県で開催済み。今後も定期的な開催を予定している。
TL―リンカーン活用のヒントを掲載しているオンデマンド動画はこの3月に、計5本の動画をリニューアルした。
リニューアル動画は、2023年12月施行の改正旅館業法の泊数制限などを解説する「宿泊制限解説動画」や、稼働に合わせて、各プランを人数帯ごとに簡単に売り止めにできる「人数帯売止機能」による単価アップ術。併せて、宿泊施設の省人化、省力化に貢献する「自動ランク更新機能」など。
自動ランク更新機能は、あらかじめルール設定した部屋の合計販売数に応じて、その部屋にひもづく料金ランクを自動で更新するもの。そのため、料金更新の機会損失を防ぎ、省力化と作業効率の改善に貢献できるという。