
補助金最大4000万円、7月にセミナー開催
東京都は5日、AI等先端技術を活用した観光地の高付加価値化を図る取り組みを支援する事業を開始すると発表した。令和7年度の事業概要を公開。最大4000万円の補助金を用意し、7月にはセミナーも開催する。観光地の競争力強化へ向けた新たな一手だ。
支援対象は、2者以上の都内事業者で構成される地域グループ。エリア単位で複数の事業者が連携し、AIやIoT、XR技術などを活用した観光地の高付加価値化に資する取り組みが対象となる。補助限度額は4000万円で、補助率は2分の1以内。
具体的な取り組み例として、AIやIoTを用いたリアルタイムの混雑情報可視化によるエリア内周遊促進、生体認証システムによる観光客の利便性向上、電子共通パスのダイナミックプライシング開発による観光収益最大化などが挙げられている。XR技術を活用した観光コンテンツ開発も対象だ。
補助対象経費は、機械設備導入費、システム等導入経費、専門家指導費。募集期間は令和7年5月9日から8月15日まで。採択件数は4件を予定している。
これに先立ち、東京都は7月2日に「補助金を活用した事例紹介及び先端技術紹介セミナー」を開催する。過去の採択事例紹介や先端技術の活用事例紹介、補助金の説明などを行う。現地参加60名、オンライン300名を募集している。
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