
歓送セレモニーも開催、30年の保護活動に幕
アドベンチャーワールドは23日、同園で暮らす4頭のジャイアントパンダの中国・成都への帰国日が6月28日に決定したと発表した。帰国に先立ち、5月26日から1カ月間の隔離検疫期間を設ける。
アドベンチャーワールドは23日、同園で暮らす4頭のジャイアントパンダの中国・成都への帰国日が6月28日に決定したと発表した。帰国に先立ち、5月26日から1カ月間の隔離検疫期間を設ける。
和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで飼育されているジャイアントパンダ4頭の中国への帰国日が決定した。「良浜」「結浜」「彩浜」「楓浜」の4頭は、2025年6月28日に中国・成都へ出発する。30年にわたる日中共同のパンダ保護プロジェクトの一区切りとなる。
帰国に向けた準備として、5月26日から6月27日まで1カ月間の隔離検疫期間が設けられる。この間、4頭のパンダはガラス越しでの公開となり、屋外運動場での展示は行われない。観覧人数や時間に制限が設けられる可能性もあるという。
出発前日の6月27日には、ビッグオーシャンにて歓送セレモニーが開催される。午後4時から45分間、パンダたちとの思い出を振り返り、新たな門出を祝う内容が予定されている。詳細は後日発表される。
帰国する4頭のうち、最年長の良浜は24歳のメスで、アドベンチャーワールドで初めて誕生したジャイアントパンダだ。結浜(8歳)、彩浜(6歳)、楓浜(4歳)はいずれも良浜の娘にあたる。それぞれに込められた名前の由来や特徴が、パンダたちの個性を物語っている。
アドベンチャーワールドは、「これまで30年にわたり見守っていただいたジャイアントパンダ保護共同プロジェクトへのご支援に、心より感謝申し上げます」とコメント。今後も共同プロジェクトの継続とさらなる貢献を目指し、中国側との協議を進めていくとしている。
4頭の帰国後も、アドベンチャーワールドはパンダ保護活動を続ける意向だ。白浜で生まれ育った4頭が、新たな地で健やかに過ごすことを願いつつ、今後の展開に注目が集まる。パンダファンにとっては、6月27日までが4頭との貴重なお別れの期間となりそうだ。