
現社長の小谷野氏(左)と次期社長に内定した吉田常務(右)
日本旅行は23日、社長交代に関する記者会見を東京の本社で開いた。次期社長に内定した吉田圭吾常務は「旅行会社としての存在価値をつくることが自身の最大のテーマ」と強調。旅館・ホテルなど協力機関との関係について「安定経営、発展へ、幅広く協力したい」と述べた。
吉田常務は「われわれ旅行会社の存在価値が問われている。人材不足、AIの進展、OTAの台頭、旅行会社以外を含めた会社との競合激化など、われわれを取り巻く環境は激変している」と指摘。その上で、「120周年という歴史の重みをしっかり受け止めながらも、変革を続け、地域社会に貢献できる企業となるべく、誠心誠意、次の100年を社員とともにしっかりと歩んでまいりたい」と述べた。
会長に就任予定の小谷野悦光社長は「現在展開している中期経営計画の次なる計画を年初から吉田常務ら幹部と検討を進めている。会長と社長の2名体制で次なる中計を進め、経営の一層の強化・充実を図ることが最大の狙い」と今回の人事について述べた。
吉田常務について小谷野社長は「管理、営業、グループ会社の社長と、さまざまな経験をしている。会社全体の細部にわたるマネジメントに関する知見を持つ優秀な後継者」と評価した。
小谷野、吉田両氏と記者との主な一問一答は次の通り。
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