
事業譲渡先が決まり、2026年夏に営業再開を予定している長栄館(盛岡信金提供)
盛岡信用金庫(盛岡市、浅沼晃理事長)は4月30日、経営破たんした鶯宿(おうしゅく)温泉長栄館(岩手県雫石町)の事業譲渡を完了させた。譲渡先は、東京の不動産投資会社NBIホールディングス(金谷隆行社長)で、2026年夏の営業再開を予定する。同信金は、全国の信金に観光客誘致の協力を呼びかけ、地域活性化に向けて支援していく方針だ。
長栄館は、新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げが激減。2024年1月には、元社長ら3人が国の新型コロナ関連の補助金を詐取した疑いで逮捕された。同年2月に破産手続きを開始。帝国データバンクによると負債総額は28億7400万円、債権者は約120人。メインバンクは同信金で、不動産の抵当権を持っている。【記事提供:ニッキン】
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