
体験や現地サービスなど、旅行をトータルサポート
Airbnbは14日、宿泊以外のサービス提供を開始すると発表した。現地での体験プログラムや、滞在先でのサービス提供など、旅行者の体験をトータルにサポートする新機能を導入。アプリも大幅刷新し、宿泊予約から現地でのアクティビティまでをワンストップで提供する。2025年夏季から順次展開する。
新たに導入される「Airbnbサービス」は、滞在をより充実させるためのオプションだ。シェフによる食事提供、写真撮影、マッサージなど10カテゴリーを用意。260都市で展開を開始し、今後さらに拡大する予定という。
これに加え、「Airbnb体験」も新設。現地の人々が案内する体験プログラムを、世界650以上の都市で提供する。名所訪問や食べ歩き、アウトドア体験など、多彩なメニューをそろえた。
サービス提供者は厳格な審査を経て選定される。シェフの場合、平均10年の経験を持つプロフェッショナルだ。ミシュランの星付きレストラン出身者も含まれるという。体験プログラムのホストも、その街に精通した人物が担当する。
アプリも大幅にリニューアル。宿泊先の予約から、現地でのサービスや体験の申し込みまでをシームレスに行える。旅程表機能も搭載し、予約したサービスや体験のスケジュールを一覧で確認できる。
Airbnbの共同創業者兼CEOであるブライアン・チェスキー氏は「17年前、Airbnbは旅のあり方を変えました。今回のアップグレードで、再び旅のあり方を変革します」とコメント。宿泊以外の充実したサービス提供により、さらなる成長を目指す考えだ。
新サービスの開始に伴い、Airbnbはサービスホストの募集も開始した。専門性を活かしながらビジネスを拡大できる新たな機会として、プロフェッショナルに向けて門戸を開いている。
Airbnbは2007年の創業以来、20億人以上のゲストを迎え入れてきた。今回の機能拡充により、単なる宿泊予約サイトから、旅行のトータルサポートプラットフォームへと進化を遂げる。新サービスの詳細や利用方法については、公式サイトやアプリで順次公開されるという。