
古窯ホールディングスが運営する日本の宿 古窯(山形県上山市)とあつみ温泉萬国屋(同鶴岡市)は4月23日、台湾・北投温泉のホテル北投晶泉よう旅で山形の食と温泉旅館のおもてなし文化を紹介するプロモーションイベントを開いた。同ホテルおよびリージェント台北(台北市)との連携企画。料理の実演などを通じて現地メディアに広く魅力を発信した。
同イベントは、日本国内の人口減少や消費の停滞を背景に、地方の地域資源を海外に発信する取り組みの一環として実施。山形の自然が育んだ「食」と、温泉旅館文化に根ざした「おもてなし」を台湾に紹介することで、両国間の相互理解を深め、観光促進につなげることを目的としている。
当日は、山形の観光地の紹介や温泉文化、女将のおもてなし精神を紹介したほか、A5ランクの山形牛を使ったすき焼きをはじめ、アマダイ、山菜、つや姫、サクランボなど、山形が誇る地域食材をふんだんに使用した特別料理の試食会を実演形式で実施。山形の民俗芸能「花笠踊り」も披露し、食文化体験を通じて交流を深めた。
あいさつした古窯の佐藤奈美若女将は、「これからも地域の誇りを胸に、山形と世界をつなぐ『橋』として魅力を発信していく」と意気込みを語った。
イベントの一環として、北投晶泉よう旅のレストラン「三燔」で、古窯が30年以上にわたり受け継いできた秘伝の味と、山形県産の厳選食材が楽しめる「特製胡麻(ごま)みそすき焼き膳」を5月31日までの期間限定で提供している。
古窯と台湾のホテル関係者一行
実演形式で参加者にすき焼きをふるまった