
セルリアンタワー東急ホテル(東京都渋谷区、武井隆総支配人)はこのほど、39階のスカイバンケットフロア「タワーズサロン」(ソレール・ルナール・セレステ)の全面リニューアル工事を実施すると発表した。この7月から工事に着手し、改装完了は2カ月後の9月を予定。今回の改装は2023年から実施中の全館リニューアルプロジェクトの一環となる。
01年の開業以来、地上145メートル、39階からの大パノラマと高品質な料理、サービスで高い評価を得ているというタワーズサロン。開業から24年がたち、近年の渋谷はインバウンドの目的地として大きく注目を集め、個人旅行のみならずMICE目的の需要が大きく増加。渋谷のオフィス増加に伴い国内の企業イベントの需要も旺盛という。
ウエディング市場は、コロナ禍を経て少人数化が進み、プライベートな雰囲気を望む結婚式が増加傾向にある。そのため、「より上質で多様なニーズに幅広く対応可能な空間へと進化することを目指した」と同ホテル。
今回の改装は、開業時のコンセプトに沿ってフロア全体を「太陽」「月」「空」など天空を体現するデザインに一新する。また、新たにホワイエや、通路など会場外のスペースにバーカウンターなどを配置し、フロア全体のデザインに統一性を持たせることで、各バンケットルームを連結したフロアの一体利用も可能な空間とする。MICEや、企業イベント、ウエディングそれぞれの需要に対応する。
デザインは世界中のホテルやレストランデザインの実績があり、同ホテル内の多くのレストランの改装を手掛けてきた乃村工藝社チーフデザインオフィサーで、A.N.D.代表の小坂竜氏が担当する。
渋谷随一の眺望と、世界屈指のターミナル駅である渋谷駅から徒歩5分の利便性、質の高い料理という強みに加え、デザイン性を高めつつフレキシブルな空間とすることで、世界中の利用者を迎えることができるラグジュアリーな迎賓施設を目指すとした。
タワーズサロン「ルナール」の完成予想パース図