富裕層、画一的な旅行に飽き 個性と体験を重視


Lefay Resort & SPA Dolomiti, Italy, a member of the Preferred Hotels & Resorts Legend Collection and Preferred Residences

ロイヤリティプログラムの価値高まる

 プリファード ホテルズ&リゾーツは16日、初となる「ラグジュアリー トラベル レポート」を発表した。世界最大の独立系ホテルブランドである同社が、調査会社ハリス・ポールと共同で実施。米国在住の富裕層旅行者500名以上を対象に、ラグジュアリー旅行市場の最新トレンドを分析した。

 調査結果によると、富裕層の旅行意欲は依然として高く、今年平均8回のレジャー旅行を計画。そのうち3回は海外旅行を予定しているという。さらに半数以上が2024年よりも多くの予算を旅行に投じる意向を示した。

 注目すべきは、現代の富裕層旅行者が「お金」だけでなく「意味」を旅に求めていることだ。約70%が「現代のラグジュアリーホテルは、標準化によって本来の魅力を失っている」と感じており、画一的な体験に背を向け始めている。代わりに、パーソナルで没入感のある、心に残るキュレーションされた旅を望む傾向が強まっている。

 レポートでは「ラグジュアリートラベル5つの新潮流」を提示。「旅の『ベージュ化』への警鐘」「レガシーモーメントが新しい価値基準」「キュレーションがラグジュアリーの新基準」「ヘリテージが次なる旅のフロンティア」「ロイヤリティプログラムは『安心』と『カスタマイズ』の生命線」を挙げた。

 特に注目されるのが、ロイヤリティプログラムの重要性だ。経済的不透明感が広がる中、82%が「ホテルの品質を保証するうえでロイヤリティプログラムは非常に重要」と回答。約3分の2が「満足度の高い滞在は、次のリピート利用につながる」としている。単なるポイント特典を超え、人とのつながりや個別対応、一貫した品質を軸にした、よりパーソナルなプログラムへの進化が求められている。

 プリファード ホテルズ&リゾーツのCEO、リンジー・ユベロス氏は「今回のレポートは、変化し続けるラグジュアリー旅行者の価値観をより深く理解するための大切な一歩になった」とコメント。「独立した精神や人生を変えるような体験を大切にし、Believe in Travelというブランドプロミスのもと、心に残る本物の旅をお届けすることに力を注いでいる」と述べている。

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