
インドネシアは2025年5月27日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「ナショナル・デー」を開催する。会場となる夢洲・ナショナルデーホール「レイガーデン」で、副大統領らが出席し文化パレードや国家式典、芸術公演を行う。多彩な伝統芸能や人気歌手の競演で、インドネシアの魅力を余すところなく紹介する。
インドネシア館が主催する同イベントは、「調和の中で繁栄」をテーマに3部構成で展開される。第1部の文化パレードは15時45分から30分間。レオッグ族の伝統芸能「ダダック・メラック」や巨大人形遣い「オンデル・オンデル」、様々な伝統楽器や民族衣装が登場。40人を超える出演者が、インドネシアの豊かな文化遺産を視覚的に表現する。
第2部の国家式典は16時15分から25分間。日本とインドネシアの国歌斉唱に続き、両国政府代表が挨拶。第3部の芸術公演は16時44分から27分間行われる。元駐ニュージーランド大使のタントウィ・ヤヒヤ氏が司会を務め、武術「プンチャック・シラット」の演武や人気歌手の歌唱が披露される。
出演者には、映画「ジョン・ウィック」にも出演した俳優チェチェップ・アリフ・ラーマンが率いる武術集団「パデポカン・カスンダン」や、クロンチョン音楽とジャワ語の歌で知られるエンダー・ララス、17回のインドネシア音楽賞受賞歴を持つシンガーソングライターのトゥルス、「アメリカズ・ゴット・タレント」で4位に入賞した視覚障害を持つプトゥリ・アリアニらが名を連ねる。
このほか、ペーパームーン・パペット・シアターによる人形劇「カーリー」も上演。記憶や自然、再会をテーマに、川の精霊が少女を導く幻想的な物語が繰り広げられる。