
国内ホテルのRevPAR、前期比17.5%増
西武ホールディングス(HD)は14日、2025年3月期の連結決算を発表した。営業収益は前期比88.7%増の9011億円、営業利益は同513.6%増の2927億円となった。ホテル・レジャー事業は増収増益を達成。インバウンド需要の回復が業績を押し上げた。
同社によると、ホテル・レジャー事業の営業収益は前期比5.8%増の2412億円。営業利益は同4.3%減の186億円だった。国内ホテル業の主要指標であるRevPAR(販売可能客室1室あたり収益)は前期比17.5%増。平均販売室料は10.4%増、客室稼働率は4.3ポイント上昇し71.6%となった。
円安を背景としたインバウンド観光客の増加が、業績回復の原動力となった。これに加え、国内需要の回復や値上げの取り組みも奏功。一方で、人件費や修繕費等の費用増加が利益を圧迫した。
ホテル・レジャー事業の注目施策として、国内外ロイヤルティプログラムの統合がある。2024年4月に「Seibu Prince Global Rewards」を創設。顧客囲い込みと収益性向上を目指す。
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