
リアルタイム対応で14言語以上をサポート
Trip.comは5月8日、同社のAIトラベルアシスタント「TripGenie(トリップジーニー)」にリアルタイム翻訳機能を新たに追加したと発表した。言語の壁を越えた海外旅行体験の実現を目指す。
新機能は、AI音声認識と翻訳技術を組み合わせたもの。日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、広東語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、スペイン語など14言語以上に対応する。リアルタイムで会話内容を翻訳し、スムーズな双方向コミュニケーションを可能にした。
利用シーンは多岐にわたる。レストランでの注文や食材の確認、観光スポットへの道案内、ショッピング時の商品交渉、緊急時の支援、地元の文化についての会話など、旅行中のさまざまな場面で活用できるという。
ユーザビリティ向上のための機能も充実。スマート割り込み対応により、通話やアプリ切替後も翻訳を中断箇所からスムーズに再開可能だ。また、動的サブタイトル表示機能を搭載し、会話内容をリアルタイムに表示。スクロール操作で履歴の閲覧もできる。
TripGenieは2023年2月のリリース以降、単なるチャットボットから進化を遂げている。今回の翻訳機能追加に加え、メニューアシスタント機能やレコメンド機能、旅程作成・編集・共有機能なども備えた。マルチモーダル対応により、音声入力や画像認識、テキスト入力にも対応。今後は動画認識への対応も予定しているという。
Trip.comは「AIアシスタントを通じて、旅行中はもちろん日常生活でも活用できる利用シーンに応じたサポートを提供していく」としている。同社は今後もAI技術を活用し、旅行者一人ひとりに寄り添った体験の提供を目指すという。
TripGenieの機能使用は1日30回まで。Trip.comは39の国と地域で24言語、35の現地通貨に対応した国際的なワンストップトラベルサービスプロバイダー。220の国と地域にある120万軒以上のホテルと、3,400の空港を発着する600社以上の航空会社のフライトを網羅したネットワークを有する。