
万博会場の中継を視聴するなごみの人たち
現地からもライブ配信
関西イノベーションセンター(MUIC Kansai、大阪市)は4月23日、大阪・関西万博のパビリオンの様子をライブ配信するボランティアサービス「オンラインツアー」を開催。大阪市内の高齢者施設の様子を取材した。
同ツアーは誰もが楽しめる万博の実現を目指すユニバーサルツーリズムプロジェクト「LET’S EXPO」の取り組みで、会場へ行くことが困難な高齢者や障害者を対象にしている。初回開催に合わせ、「ユーアイデイサービスセンターなごみ」でメディア内覧会を実施した。
また、この日は全国の高齢者施設や支援学校など200を超える施設がツアーに参加した。
なごみでは約20人の施設利用者が万博会場の中継を視聴。オープニングとして1970年の大阪万博を振り返る映像を上映。「回想し当時の思い出などを話し合ってもらうのは認知症予防にもつながる」とLET’S EXPOの村上弘祐プロジェクトリーダーは話す。
その後、万博会場から生中継し、三菱グループのパビリオン「三菱未来館」の様子を配信した。ライブ配信中は視聴者がチャット機能を使って出演者とリアルタイムでコミュニケーションを取ることができるほか、クイズなどの参加型コンテンツも楽しめるなど、臨場感ある万博ツアーを体験した。
第2回は同30日、パナソニックグループパビリオン「ノモの国」で開催。以下、「電力館 可能性のタマゴたち」(5月9、10日)、「住友館」(同16日)、「PASONA NATUREVERSE」(同22日)などが予定されている。
LET’S EXPOではアクセシブルサービス(リアルとバーチャル両面でサポートを行い、参加ハードルを下げることを目的にしたサービス)を通して、約1200万人の身体に不自由を抱えている人の3%にあたる35万人に万博を楽しんでもらうことを目指している。
万博会場の中継を視聴するなごみの人たち