
国土交通省は、全国の「地域の足」「観光の足」を確保し、交通空白を解消する取り組みを後押ししようと、2025年度「『交通空白』解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト」(「『交通空白』解消緊急対策事業」)の公募を行い、全国各地から200件の事業を採択した。地域における具体的な導入手段に関する調査から、実証運行を踏まえた利用データの分析までワンストップで支援を行う。
喫緊の課題として取り組む「交通空白」の解消のほか、地域の多様な関係者が連携・協働した取り組みなど、地域交通の維持・活性化を図る事業を支援する。具体的には、公共ライドシェア、日本版ライドシェア、AIデマンド、乗合タクシーなどの仕組みを構築する取り組みを支援する。
観光関連では、越前町観光連盟(DMO ECHIZEN、福井県)による「観光客の交通空白解消事業」、別府市(大分県)の「インバウンドライドシェアおよび湯けむりライドシェア扇山系統運行業務」、佐世保市(長崎県)による「世界文化遺産の島『黒島』への公共ライドシェア導入による『生活の足』・『観光の足』確保事業」などが選定されている。