
AIオンデマンド交通の最前線、全国規模のシンポジウムで紹介
国交省、自治体、企業が知見共有 持続可能な地域交通へ
国土交通省は5月16日、東京都千代田区で「AIオンデマンド交通シンポジウム2025」を開催する。全国各地のAIオンデマンド交通や公共ライドシェアの先進事例を紹介し、交通空白地域の解消に向けた取り組みを推進する。会場とオンラインのハイブリッド形式で実施。自治体、交通事業者、ソリューション企業の関係者が一堂に会し、知見の共有と交流を図る。
シンポジウムは、国土交通省が主導する「交通空白」解消・官民連携プラットフォームの「スピンオフ会」として位置付けられる。AIオンデマンド交通研究会が主催し、9社の関連企業が参加。午後1時から6時まで、Tokyo Innovation Baseを会場に開催される。
冒頭では高見康裕国土交通大臣政務官が挨拶。続いて国土交通省総合政策局地域交通課の墳﨑正俊課長が講演を行う。プログラムは大きく2部構成だ。
第1部では、公共ライドシェアとAIオンデマンド交通の事例を紹介。東峰村の安全・安心な公共ライドシェアと観光連携、与謝野町の「よさの乗合交通」、広域公共ライドシェアの実装に向けた挑戦などが報告される。公共ライドシェアのドライバーも登壇予定。さらに、マルチエージェントシミュレーション研究の最新成果や、持続可能な公共交通「チョイソコ」の取り組みも紹介される。
第2部は、AIオンデマンド交通に特化した内容だ。乗合効率向上への挑戦や、まちづくりと連携した移動支援サービスの事例が報告される。さいたま市桜区のAIデマンド交通「さくら号」の概要も説明される予定。各セッション後にはQ&Aの時間も設けられる。
シンポジウムは、会場での参加とウェブセミナーによるライブ配信を併用。会場参加者には、終了後に参加8社によるブースでの個別相談セッションも用意されている。
参加希望者は公式ホームページ(https://ai-ondemand.com/activity/symposium2025/)から申し込みが可能。ただし、定員に達した場合は事前に受付を締め切る場合もある。