
八ヶ岳エリアの魅力をオンラインで簡単予約
山梨県北杜市と一般社団法人北杜市観光協会は3月28日、地域版オンライン旅行代理店(OTA)「北杜市観光商品販売モール」を開設した。八ヶ岳エリアの多彩な体験コンテンツを一元的に提供し、観光客の利便性向上と地域経済の活性化を図る。
新たに開設されたウェブサイト(https://tour.hokuto-kanko.jp/)では、観光オプショナルツアーや体験プログラムの検索、予約、決済が一括で可能だ。これにより、観光客はスムーズに旅程を組み立て、多様な体験を手軽に楽しめるようになる。
北杜市では、これまでDMOや自治体主導で「ワインツーリズム」や「SAKE GURU GURU」、登山やトレッキングなどのアウトドア体験といった地域独自の観光コースを開発してきた。しかし、効果的な販路の不足や二次交通の課題により、周遊性の向上と体験価値の向上が喫緊の課題となっていた。
今回の取り組みは、国の「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」の補助金を活用。これまで個別に提供されてきた観光商品を繋ぎ合わせ、観光客の滞在時間、宿泊数、消費額の向上を目指す。
現在、「登山ガイド付きのトレッキングツアー」や「ワインと食を堪能するプレミアムガストロノミーツアー」など、特色ある3つの商品が販売されている。今後は参画事業者を増やし、宿泊とセットになった自然体験型観光コンテンツを拡充する計画だ。
北杜市と北杜市観光協会は、この取り組みを通じて高原リゾートの再構築、地域経済の活性化、担い手の育成と関係人口の創出を図る。最終的には、自然体験を主力とした持続可能な観光(サスティナブルツーリズム)の確立を目指すという。