【EXPO2025特集】ウズベキスタン国立交響楽団、大阪・関西万博で特別公演


日本とウズベキスタンの音楽文化融合、世界初演も

 ウズベキスタン芸術文化開発財団は5月12日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において特別コンサート「Threads of Two Lands」を開催すると発表した。同財団が運営するウズベキスタンパビリオンの主催で、5月18日にEXPOホール「シャインハット」で行われる。

ウズベキスタン国立交響楽団

 中央アジアを代表する音楽団体、ウズベキスタン国立交響楽団と世界的ピアニスト、キリル・リヒター&リヒター・トリオによる特別コラボレーション。日本とウズベキスタン両国の音楽伝統を融合させた作品を中心に構成され、両国の文化交流を讃える特別作曲「天翔神楽」の世界初演も予定している。

キリル・リヒター&リヒター・トリオ

 コンサートの指揮を務めるのは、ウズベキスタン共和国功労芸術家のアリベク・カブドゥラフマノフ。2019年にウズベキスタン国立交響楽団の首席指揮者に就任して以来、同楽団の新たな発展期を牽引してきた人物だ。現代作曲家からの信頼も厚く、多くの作品のワールドプレミアを任されている。

アリベク・カブドゥラフマノフ

 演奏を担当するウズベキスタン国立交響楽団は、1937年設立の歴史ある楽団。これまでにフランス、ドイツ、ロシア、タイでの公演実績があり、アンドレア・ボチェッリやホセ・カレーラスといった世界的音楽家との共演経験を持つ。レパートリーは古典から現代音楽まで幅広く、音楽教育にも力を入れている。

 特別ゲストとして出演するキリル・リヒター&リヒター・トリオは、現代音楽とクラシック音楽の分野で活躍する作曲家兼ピアニストのキリル・リヒターを中心としたアンサンブル。2016年のデビュー以来、世界中で定期的に演奏活動を展開し、高い評価を得ている。

 コンサートのプログラムは、リヒターの代表作「Mechanisms」や「Requiem」、オーケストラ組曲「Faith Of Our Fathers」などで構成。クライマックスとなる「天翔神楽」は、日本とウズベキスタンの音楽文化を融合させた意欲作となる見込みだ。

 この特別コンサートは、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿った文化交流の一環。音楽を通じて異なる文化背景を持つ人々が互いの理解を深め、未来社会の構築に向けた対話を促進する狙いがある。

 ウズベキスタンパビリオン「知の庭:未来社会の実験室」も注目だ。9時から21時まで開館し、事前予約または当日受付で入場可能。1階では大阪・関西万博限定の公式グッズも販売予定。10分から30分程度で見学できる規模となっている。

 主催者のウズベキスタン芸術文化開発財団は、同国の遺産・芸術・文化の保護・促進・育成を担う組織。文化を通じた社会形成や世代間交流、異文化対話の促進に取り組んでいる。今回の特別コンサートも、そうした活動の一環と位置付けられる。

 
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