国登録文化財の三重塔と蛍の共演 ホテル椿山荘で71回目の「ほたるの夕べ」開催へ


ホテル椿山荘東京で蛍の幼虫上陸 初飛翔は5月中旬の見込み

 ホテル椿山荘東京は4月24日、庭園内で蛍の幼虫が土に上陸する現象を目視で確認したと発表した。今後数週間かけてさなぎとなり、5月中旬には成虫として初飛翔する見込みだ。同ホテルは都内で蛍観賞が楽しめる数少ない施設として知られており、5月中旬から7月上旬まで幻想的な蛍の光の舞いを楽しむことができる。

初夏の風物詩「ほたるの夕べ」今年で71年目

 「ほたるの夕べ」は、藤田観光の創業者である小川栄一の「東京の子どもに蛍を見せたい」との想いから1954年に始まり、今年で71年目を迎える。同ホテルでは5月中旬から蛍が飛翔を開始し、6月上旬にかけて見頃を迎え、7月上旬頃まで観賞可能だ。

 蛍の幼虫は水中から上陸し、地上で光る姿が確認された。ホテル椿山荘東京では庭園内と自社施設で飼育した幼虫約10,000匹を庭園の沢に放流している。自然界の蛍の羽化率は約1%と言われているが、同ホテルの人工飼育下では約30%の高い羽化率を実現。ピーク時には1日約500〜600匹の蛍が出現するという。

 蛍観賞に合わせ、期間限定の関連サービスも提供する。5月16日から6月29日までの特定日には「ほたるのタベ ディナービュッフェ」を開催。握り寿司やサーロインローストビーフ、目の前で仕上げるレモンのモンブランなど多彩な料理が揃う。

 また、5月23日から6月8日まで、1日3組限定の宿泊プラン「《夕・朝食付き》プライベートホタルナイト」も提供。23時の閉園後の庭園に特別招待され、ホテルオリジナルタンブラーに入ったノンアルコールカクテルを片手に、静かな夜の庭園で舞う蛍の光に酔いしれる贅沢な時間を過ごせる。

 そのほか、蛍の光をイメージしたオリジナルクッキー缶「ふきよせ〜蛍〜」も5月中旬から数量限定で発売する予定だ。可愛らしい星型のアイシングクッキー、サクサクとした丸いクッキー、そして金平糖をオリジナルデザインの丸缶に詰めた商品で、ショップ「セレクションズ」およびホテル椿山荘東京オンラインストアで購入できる。

 ホテル椿山荘東京は、都心にありながら森のような庭園の中に佇むホテルとして1952年に開業。庭園のシンボルである三重塔「圓通閣」は、1925年に東広島・篁山竹林寺より移築され、今年で100周年を迎える国の登録有形文化財だ。265室の客室のほか、8つのレストラン、スパ施設、38の宴会場などを完備している。

 
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