
国際的アーティストによる特別パフォーマンスも
北欧パビリオンは7日、2025年大阪・関西万博において「アイスランド・ナショナルデー」を5月29日に実施すると発表した。「平和とジェンダー平等」をテーマに、大統領との若者セッションやアイスランドを代表するアーティストらによる特別パフォーマンスなど、同国の文化と価値観を体験できる多彩なプログラムを展開する。
アイスランド・ナショナルデーは、午前9時から11時30分、午後4時から9時まで北欧パビリオンを一般公開。午前の部では、作家ラウン・フリーゲンリング氏と朱位昌併氏による「世界ではじめての女性大統領のはなし」をテーマにしたトークセッションを開催する。また、ウーマンズパビリオン WAスペースでは、ハトラ・トーマスドッティル大統領と語るジェンダー平等・女性のエンパワーメントに関するトークセッションも予定されている。
作家 ラウン・フリーゲンリング
午後の部では、北欧パビリオンでアイスランドのデザイナーユニット「フリエッタ&イールラリ」によるワークショップ「ピザタイム」を実施。ウール産業で出た端材を使い、フェルトのピザスライスを制作する体験型イベントだ。その後、ナショナルデーホール「レイガーデン」で行われる公式セレモニーでは、ハトラ・トーマスドッティル大統領による基調講演に続き、アイスランドを代表する音楽アーティストによる特別パフォーマンスが予定されている。
Pizza Time by Flétta and Ýrúrari(「 ピザタイム」フリエッタ&イールラリ)
音楽パフォーマンスには、2023年のフジロック以来となるシンガーソングライターのÁsgeir(アウスゲイル)氏をはじめ、ビョークも称賛する若き才能JFDR(ヨウフリズル・アウカドッティル)氏、作曲家のGabríel Ólafs(ガブリエル・オラフス)氏が出演。北欧の自然や季節感を表現した音楽とビジュアルアートのコラボレーションが楽しめる。
Ásgeir (アウスゲイル) –2023年フジロック以来初の来日公演
JFDR(ヨウフリズル・アウカドッティル) – Björk も称賛する若き才能
Gabríel Ólafs(ガブリエル・オラフス) – メロディックな音楽によるストーリー
テリング
展示ホールでは、シンドリ・マウル・シグフソン氏とキャルタン・ホルム氏が制作した北欧諸国の季節や雰囲気を表現した20分間のサウンドトラックが、「The Circle of Trust」というビジュアルアートとシンクロして流れる。また、アイスランド大統領は国連パビリオンにて若者たちと共に、未来、平和、そしてSDGsについてのディスカッションにも参加する予定だ。
北欧パビリオン・アイスランド政府代表のラグナル・ソルバルダルソン氏は「2025年大阪・関西万博でのアイスランド・ナショナルデーは、平和とジェンダー平等という私たちの核心的な価値観を世界に発信する貴重な機会だ。文化、音楽、対話を通じて、来場者の皆様にインスピレーションをお届けできることを心から楽しみにしている」とコメントしている。
北欧パビリオンは、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの5カ国からなるタイプAのパビリオン。人口2,700万人、GDP1兆6,000億米ドルを誇るヨーロッパ第5位、世界第10位の経済規模を持つ北欧5カ国による万博参加は今回で3回目となる。2025年の大阪・関西万博では「ノルディック・サークル〜北欧と共に、より良い明日へ〜」をコンセプトに、北欧5カ国がより良い未来に向かって世界をリードするテクノロジー、イノベーション、サステイナビリティの3つの分野での先進的な取り組みを紹介する。アイスランド・ナショナルデーの詳細情報は、北欧パビリオンの公式ウェブサイト(https://thenordics-expoosaka.com/jp/home)で確認できる。