
地下食堂でムスリムフレンドリーメニューも提供
農林水産省は7日、5月12日から23日まで東京・霞が関の同省北別館1階「消費者の部屋」で、ハラール食品の展示会を開催すると発表した。日本の農林水産物・食品の輸出増加や訪日外国人の増加に伴い、ハラール食品への需要と関心が高まっていることを受けての企画だ。
展示会では、ハラール食品の定義や国内で製造されているハラール食品、地方農政局における取り組みなどを紹介する。来場者にハラール食品をより身近に感じてもらうため、農林水産省庁舎内地下1階では関連イベントも実施される。
注目は、庁舎内の「あふ食堂」で提供されるムスリムフレンドリーのラーメンとカレーだ。ムスリムフレンドリーとは、ハラール認証の取得に関わらず、ムスリム(イスラム教徒)に配慮した対応を指す。食数限定での提供となる。
また、農林生協総合売店では全国各地から取り寄せたハラール商品を販売。三省堂書店でもレジ前にハラール関連書籍コーナーが設置される。ハラール食品に興味のある人や、ムスリムの訪日客への対応に悩む事業者にとって、貴重な情報収集の機会となりそうだ。
ハラールとは、イスラム法で「許されたもの」を意味する。食品の場合、豚肉やアルコールなど、イスラム教で摂取が禁じられている成分を含まないものを指す。日本の食品産業にとって、ハラール市場への参入は新たな成長機会となる可能性がある。
展示会は平日10時から17時まで開催される。初日は12時から、最終日は13時までの開催となる。入場は無料。東京メトロ霞ヶ関駅B3a出口からすぐの場所だ。