
2025年大阪・関西万博:「イタリアの特許」展示会がバレンティーニ副大臣により開幕
イタリア、2025年大阪・関西万博で特許展示会を開幕
「イノベーションは世界の進歩を推進」とバレンティーニ副大臣
企業・メイド・イン・イタリー省(Mimit)は4月25日、2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンで、新しい展示会「イタリアの特許-成功した発明とイノベーション」を開幕した。未来志向の発明国としてのイタリアの威信を示す場となる。
バレンティノ・バレンティーニ副大臣と同万博のイタリア・コミッショナージェネラルであるマリオ・バッターニ大使が出席。バッターニ大使は「このショーは過去を振り返るが、決して祝賀的な感覚ではない」と説明。未来を見据えた展示会であり、「世界の進歩の原動力であるイノベーションを刺激する」と強調した。
展示会では、レオナルド・ダビンチの作品や、1920年にローマから東京まで飛行した複葉機SVA 9の忠実な復元モデルなどが展示されている。バッターニ大使は「イタリアパビリオンに入館するということは、もちろん芸術を見るということでもあるが、発明を見るということでもある」と述べ、イタリアの革新性と伝統の融合を強調した。
同省は展示会開催に加え、政府系投資機関Invitaliaと研究ネットワークNetvalの協力のもと、技術革新と特許開発の分野で成果を上げたイタリアの優秀な人材11名を表彰。これらの受賞者は、Knowledge Shareプラットフォーム上に提出された3000件以上の特許の中から選出された。
バレンティーニ副大臣は、Netvalを「イタリアのイノベーション環境における卓越した標識」と称賛。同ネットワークが「イタリアの公的研究者の80%超にあたる161以上の大学と10の公的研究センターを擁し、公的研究と企業の架け橋として基本的な活動を行う協会」であると説明した。
さらに、イタリアにおける特許の重要性も強調。2024年に同国で登録された「産業発明に関する特許出願数は1万148件を超え、前年比で7.4%増加した」と述べ、イタリアのイノベーション力の成長を示した。
イタリア貿易促進機構(ICE)のMatteo Zoppas会長は、イタリアのノウハウが輸出に及ぼす影響を強調。「海外からの関心が途切れることなく私たちに寄せられており、ICEは長年にわたり大きな成長を遂げてきた。というのも、一部の人たちが言うように、私たちには食品、ファッション、家具だけでなく、テクノロジーもあるからだ」と説明した。
Zoppas会長は、テクノロジーについて「B2C(企業対消費者)ではなくB2B(企業対企業)で展開する際、それはあまり目立つものではない。したがって、テクノロジーを知ってもらうことはより難しくなる」と述べつつも、イタリアは「この分野でも強く、技術的な案件においても際立っている」と自信を示した。
2025年大阪・関西万博:「イタリアの特許」展示会がバレンティーニ副大臣により開幕