ユナイテッド航空、東京-ウランバートル直行便就航 モンゴルへの観光アクセス向上へ


 ユナイテッド航空は5月1日、東京/成田-ウランバートル線の運航を開始した。米系航空会社として初めてモンゴルへの直行便を就航させる。アジアの新たな人気旅行先として注目を集めるモンゴルへのアクセス向上が期待される。

週3便の季節運航、5つのハブ空港から乗り継ぎ可能

 新路線は5月から10月までの季節運航で、週3便のスケジュールだ。成田国際空港を午後4時30分に出発し、新ウランバートル国際空港には同日午後8時55分に到着する。復路は新ウランバートル国際空港を午前9時55分に出発し、成田国際空港には同日午後3時45分に到着する。

 使用機材はボーイング737-800型機。総座席数は166席で、そのうち16席がビジネスクラスとなる。

 この新路線により、ユナイテッド航空の5つのハブ空港(サンフランシスコ、ロサンゼルス、ヒューストン、ニューアーク/ニューヨーク、デンバー)から東京/成田を経由し、ウランバートルとアメリカ本土を結ぶことが可能になる。さらに、グアム、サイパン、セブからのユナイテッド航空便や、共同事業パートナーであるANAのネットワークを利用して、東京でウランバートルまで乗り継ぐこともできる。

 ユナイテッド航空のグローバルネットワーク計画・アライアンス上級副社長、パトリック・クエール氏は、「新規就航したウランバートル路線は、多彩でユニークかつ魅力あふれる目的地をお客様にご提供する当社の取り組みのひとつだ」と述べ、ネットワークの拡充と接続性の強化によって、さらに充実した選択肢を顧客に提供できるようになったことを強調した。

 成田国際空港株式会社の田村明比古代表取締役社長は、「この新路線は、日本とモンゴルのビジネスや文化交流の促進に加え、北米のハブとしての成田国際空港の役割を一層強化するものだ」とコメントした。

 モンゴル政府は新たな観光キャンペーン「Welcome to MonGOlia」を展開しており、ウランバートルをモンゴルの手つかずの自然への玄関口として位置づけている。トナカイそり体験やラクダレース、壮大な自然など、冒険好きな旅行者に魅力的な目的地としてアピールしている。

 2024年にはモンゴルを訪れた観光客数が過去最多となる70万人以上を記録し、2023年比で22%増加した。特にヨーロッパ、韓国、日本からの旅行者が増加しており、今回の新路線はこうした旅行者のモンゴルへのアクセスを容易にするものと期待されている。

 モンゴル国のノミン・チンバト文化・スポーツ・観光・青少年大臣は、「東京/成田とウランバートルを結ぶユナイテッド航空の直行便の就航は、モンゴルが2030年までに年間200万人の観光客を迎えるという目標に向けた大きなマイルストーンだ」と述べ、モンゴルの観光産業発展への期待を示した。

 ユナイテッド航空の太平洋地域におけるネットワークは、今夏には他のすべての米系航空会社を合わせたネットワークと比較して約20%大きくなる見込みだ。同社は太平洋地域の32都市に就航しており、これは他の米系航空会社の4倍に相当する。

 
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