
駐車場スペースに設置した大型ブランコ
やどはく(長野県阿智村)が運営する旅館「昼神温泉ひるがみの森」は、旅館の駐車場スペースに大型ブランコ=写真=をはじめとしたアスレチックエリアや数店舗のキッチンカーを集めた販売エリアなどを整備、4月18日、本格オープンした。
同社によると、昼神温泉郷を訪れる観光客は、星空や花桃が楽しめる時期は村内の道路が渋滞するほど訪れるが、それ以外はあまり集まらない。「温泉地としての魅力や旅館単体での特徴を打ち出すことが求められている」という。今回、玄関口である駐車場に着目し、再整備した。
まず、温泉街を一望できるロケーションを生かし、昨年11月に無料で誰でも利用できる大型ブランコを設置。「映えスポットとして子供連れやファミリー層、カップルが利用しており、特に花桃が満開な時期は1日当たり約500人が利用している」という。
駐車場スペースに設置した大型ブランコ
キッチンエリアについては、南信エリアをメインとするキッチンカー7店舗が出店。クレープやたこ焼き、牛串、ハンバーガーなどを販売している。昼神温泉郷の観光客を対象に出店しており、繁忙期である4~11月までの長期にわたり1日1~3店舗ほどが交代で営業する。出店状況はひるがみの森公式サイトで確認できる。
車中泊へも対応。これまで10台ほどの受け付け枠だったが、最大25台まで収容できるよう区画整理した。「当館ならではの対応で、冬以外は満車の日も目立つようになってきた」としている。
今後については、「昼神温泉に行ったら旅館以外でも楽しめた、他の旅館とは違った過ごし方ができたといわれるよう『飽きさせない旅館』を目指す」と話している。