薪火ダイニングを開設 和歌の浦温泉・萬波 灰干し熊野牛など提供


調理風景を目の前で楽しめるライブキッチン

 和歌の浦温泉 萬波 MANPA RESORT 日本スタイル(和歌山市、坂口宗徳社長)はこのほど、薪(まき)火料理を楽しめる半個室ダイニングレストラン「―WAKAURA SMOKE DINING―エビスガオ」を新たに開いた。温泉旅館では珍しい薪火を使い、オリジナルの灰干し熊野牛のステーキなどを提供する。

 エビスガオは、洗練された食事と空間で「思わず笑顔になり、福を呼び込むような時間を過ごしてほしい」という思いから名付けた。従来の食事処を改装。入り口のすぐ左手に薪火焼きの調理風景を目の当たりにできるライブキッチンを設け、薪火を目や香りで感じることで食事への期待感を高められる作りにした。ライブキッチンを背に、海を望めるバーカウンターやソファースペースなども設けた。

 提供するのは、地元の魚介と地元のブランド牛「紀州熊野牛」を薪火で調理したもの。「温泉旅館の肉料理は、陶板焼きなどせっかくの素材の良さを殺してしまう調理法が多かった」と坂口社長。同館では地元でサンマなどに使われる「灰干し」の伝統技法を応用。紀州熊野牛を、紀州備長炭の灰を利用した独自の灰干し製法により熟成。余分な水分などを取り除きながら素材本来のうまみを凝縮させた上で、薪火により、表面はパリっと香ばしく、中はふんわり柔らかな状態のステーキを完成させた。

 エビスガオでは「薪香る熊野牛ステーキ」がメインの3コースを提供。このほか地元の伊勢エビや大根と昆布で巻いたアワビのグリルなどもラインアップする。

 ディナータイムは、宿泊客以外の利用も受け付ける。料金は1人1万円から。

 エビスガオの開設と並行して同館ではセントラルキッチンシステムの導入も進める。姉妹館の「漁火の宿シーサイド観潮」でも共通して薪火料理を提供することで、上質な料理を省人化しながら提供する考えだ。

 

調理風景を目の前で楽しめるライブキッチン

 
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