
農林水産省は4月23日、全国の美しい棚田を紹介する「棚田カード」第5弾の配布を開始すると発表した。今回は新たに4県7地区の棚田を追加。第5弾の追加により、棚田カードは累計36府県259地区に拡大する。
「棚田に恋」のキャッチフレーズで全国展開
農林水産省は平成30年秋、31府県の担当者とともに棚田カードプロジェクトチーム(PT)を立ち上げた。国土保全や水源かん養などの多面的機能を持つ棚田が、厳しい耕作条件などを背景に保全が困難になっている現状を受けての取り組みだ。
PTは「棚田に恋」をキャッチフレーズに広報活動を展開。令和元年7月に第1弾(31府県56地区)、令和2年7月に第2弾(11県52地区)、令和5年4月に第3弾(16件110地区)、令和6年4月に第4弾(11県34地区)と段階的に棚田カードを発行してきた。
棚田カードの特徴は、表面に四季折々の美しい棚田写真を採用し、裏面には棚田の枚数(面積)や傾斜、作付け品種などの情報、棚田の歴史を掲載している点だ。日本の原風景とも言われる棚田の魅力を「行って」「見て」「知って」もらい、地域活性化につなげる狙いがある。
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