
鈴廣かまぼこ、純米酒「海と大地」をリニューアル
鈴廣かまぼこ株式会社は5月1日、同社オリジナルの日本酒「海と大地」をリニューアル発売する。同商品は、同社が製造した魚由来の有機肥料「うみからだいち」で育てた小田原産の「キヌヒカリ」を100%使用した純米酒だ。精米歩合65%で仕上げ、お米本来の旨みと香りを引き出した味わいが特徴という。
リニューアルにあたっては、酵母と麹菌の種類を見直し、より一層キヌヒカリの旨みと香りが際立つ味わいに仕上げた。「地元米の酒づくりの名酒蔵」として知られる井上酒造(神奈川県大井町)が醸造を担当。食用米であるキヌヒカリの特性を最大限に活かすため、酵母や麹菌を厳選したという。
食中酒に最適な中辛口
仕込み水には、富士山東麓に水源を持つ丹沢山系の伏流水を使用。日本では珍しい中硬水で、ミネラルが多いことから、すっきりとしたキレのある中辛口に仕上がっている。魚介類との相性が良く、かまぼこや白身魚の刺身、竹輪、おでんなどの和食と合わせた食中酒として楽しめる。飲み方は、お米の個性を感じやすい常温やぬる燗がおすすめだ。
鈴廣かまぼこがかまぼこ製造業でありながら日本酒を開発した背景には、かまぼこと日本酒の相性の良さがある。白身魚を主原料とするかまぼこは日本酒とお互いの良さを引き立てる関係にあり、小田原の特産品「板かまぼこ」を製造する企業として、かまぼこに合う地元産の日本酒を提案することで、旅行先での楽しみの幅を広げたいという思いがあるという。
同社は長年、「魚肥で作物の香りがよくなる」という地元の農家の知恵に着目。かまぼこづくりの副産物である魚の皮や骨などから「うみからだいち」という扱いやすい有機肥料を製造し、地元農家に提供している。この肥料で育てた米や野菜は同社のレストランや商品でも活用されており、地域内での循環ビジネスを推進している。
価格は300ml入りが942円(税込)、720ml入りが1980円(税込)。販売は鈴廣かまぼこの直営店(一部店舗を除く)で行う。問い合わせは、鈴廣かまぼこ株式会社かまぼこの里カスタマーセンター(フリーダイヤル0120-07-4547)まで。
料理と合わせて楽しむ「海と大地」