
総務省はこのほど、サービス産業動向調査の2023年5月分(速報)を発表した。このうち宿泊業の月間売上高は前年同月比37.9%増、2019年同月比16.4%増の6337億6400万円となった。事業従事者数は前年比10.4%増の70万8000人で、サービス産業の中で唯一2桁増となった。
他の業種を見ると、飲食店の月間売上高は前年比12.7%増・19年比18.9%減の1兆7195億6300万円で、事業従事者数は前年比3.3%増の392万1000人。娯楽業は前年比4.5%増、19年比5.4%減の2兆7582億9100万円で、事業従事者は前年比0.8%増の87万5000人だった。道路旅客運送業では前年比11.6%増、19年比16.8%減の2496億1500万円。事業従事者数は前年比2.6%減の47万7000人だった。
なお、サービス産業全体の売上高は前年比4.7%増の31兆5846億1000万円で19ヶ月連続で前年を上回ったが、19年比0.7%減となった。事業従事者数は前年比1.3%増の2963万6000人。増加に寄与した産業の一つとしてあがったのが「宿泊業・飲食サービス業」で、月間売上高は前年比16.6%増の2兆5833億9500万円で14ヶ月連続の増加となるも、19年比は飲食店などのマイナスが響き11.4%減となった。事業従事者数は前年比3.6%増の517万4000人だった。