
観光庁が2月29日に発表した宿泊旅行統計調査(速報値)で、2023年一年間の全国の宿泊施設における延べ宿泊者数は2022年同月比31.6%増、2019年同月比0.5%減の5億9275万人泊となった。19年比については9月以降は19年を上回り続けたが、前期の減少が響き微減となった。
地域別では22年比で山口県(9.3%減)以外の都道府県がプラスとなった。最も伸び率が大きかったのは沖縄県(66.2%増)だった。19年比では12都道府県でプラスとなり、東京都(23.2%増)が伸び率トップだった。
延べ宿泊者数の内訳をみると、日本人延べ宿泊者数は22年比10.2%増、19年比0.4%減の4億7842万人泊、外国人延べ宿泊者数は22年比592.8%増、19年比1.1%減の1億1434万人泊だった。
日本人延べ宿泊者数の地域別では、22年比は山口県(10.4%減)、山梨県(5.9%減)、宮崎県(0.1%減)以外の都道府県がプラス。伸び率トップは沖縄県(48.2%増)だったほか、高知県(29.2%増)・鹿児島県(22.8%増)も2割以上増加した。19年比では16都道府県がプラスで、最も伸び率が高かったのは高知県(17.5%増)。このほか長崎県(10.8%増)、北海道(10.6%増)、東京都(10.0%増)も1割以上増加した。
外国人延べ宿泊者数の地域別では22年比で全都道府県が、19年比で10都道府県がプラスとなった。22年比で最も伸び率が高かったのは香川県(1210.0%増)で、次いで高知県(1209.2%増)、石川県(1086.3%増)となった。19年比で最も増加したのは東京都(45.6%増)で、2位は高知県(35.8%増)、3位は栃木県(27.6%増)だった。なお、三大都市圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県)と地方部で19年比を比較すると、三大都市圏は13.6%増となった一方、地方部は25.9%減となった。
外国人の国籍別では、1位が韓国で14.9%を占めた。2位は台湾(13.8%)、3位は中国(11.5%)、4位は米国(11.2%)、5位は香港(7.1%)となった。
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