国土交通省は6月29日、2022年度の航空輸送統計年報を発表した。国内線定期航空輸送の旅客数は、前年度比82.4%増、19年度比11.0%減の9066万1779人となった。座席利用率は66.6%。後半は徐々に回復したが、前半の落ち込みが響いた。
このうち新千歳・羽田・成田・大阪・関西・福岡・那覇の各空港を相互に結ぶ路線を指す「幹線」については前年度比78.7%増の3941万7452人で利用率は72.6%。その他の「ローカル線」は85.4%増の5124万4327人で利用率は61.7%だった。
方面別の輸送実績では、1位が羽田/新千歳線で前年度比83.1%増の762万6303人、2位は羽田/福岡線で65.7%増の751万9871人。このほか、3位が羽田/那覇線、4位が羽田/大阪線、5位が羽田/鹿児島線となり、上位5位は羽田線が占めた。上位50路線で利用率が最も高かったのは18位の大阪/新千歳線で81.1%。次いで30位の成田/関西線で80.3%となり、それぞれ利用率が8割を上回った。
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